電子工作

2009年4月28日 (火)

MUKAWA Vacuum Cleaner Crash 略してVCC

要するに武川にある掃除機が壊れたのある。最近の掃除機はただのスイッチオンオフでは無く強弱コントロールができる。だから壊れる。

小生は昔から秋葉は通っていた。仕事で秋葉に直行、直帰なんて当たり前にしていたが会社の上司はあきれてた。普通は秋葉に直行直帰はありえない!。

武川には秋葉チックなお店が無い。無線屋さんも無いだろう。いつも思うが東京に住んでるうちらは直ぐに秋葉で買いにいけるが、地方の商品開発部隊はいったいどうやって試作を作っているのか疑問である。このICが欲しいから代理店にくれと言っても1個単位でくれないだろうし、サンプルでそんなしょっちゅうももらえないだろうし・・・

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で、早速動かなくなった中を見る。コゲタ異常等は無い。まずは電源。

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来てねーなー。おおっこんな所に昭和チックなヒューズホルダ。秋葉野朗には今頃の家電に、これはねーだろーと思いつつ。ヒューズを見ても切れていない。

これねー経験ある人はここからとんでもない時間を費やすんですよ。

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答えはこれヒューズ管の中は切れていないのに、側面の半田でヒューズ線を付けている半田が溶けて、切れる現象。

一瞬、あーヒューズ切れていないなー。じゃー何処だと一日かけて探すが最後にここにたどり着く。当たり前である。他はすべて正常であるからだ。これは主に先ほどの画像のヒューズホルダーなどに起きる現象。ヒューズホルダーのヒューズを留める部分のハメ金具がゆるいのが原因。掃除機などは電流がものすごく流れる。で接触不良で熱を持ちゆっくり半田が溶けてくる。電気を色々いじってると解かってくるんです。結構壊れるのってささいな事なんです。

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予備のヒューズを中に貼り付けておくと良いです。

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これが掃除機のモーターコントロール本体。これだけです。

トライアックでチョッパー制御です。トライアングルでチョップではありません。

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でこの掃除機は弱、標準、最強とコントロールできるのですが、オフってても弱に昔っからなっていました。コンセントを入れると、いきなり弱で動くんです。でこれも修理です。

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回路は簡単なチョッパー制御の回路でしたので抵抗の半田を片足すべて外し抵抗値のチェック。んー問題ない。って事は弱から最強までのコントロールは出来てるからトライアックダイアックは問題ないだろう。やはり犯人はコンデンサーか。この茶色いのがコンデンサである(犯人)。これを同じ容量のものと交換。ちゃんと止まりました。大きさは違いますが同じコンデンサです。

コンデンサ=Cと言います。キャパシターの事です。これにチャージするんですが、容量が抜けて直ぐにチャージしてしまうんですね。

コンデンサをバケツだと思ってください。バケツの上に水道の蛇口が付いています。これが掃除機のコントローラーです。バケツに穴が開いていてその穴から水が流れ水車が回ります。これがモーターです。いっぱい蛇口をひねって大量に出すとバケツいっぱいになり下から水がジャージャー流れます。最大です。弱く出すと水も溜らなく直ぐに流れ出て水車を回しますが弱い回転です。

コンデンサーはこのバケツの大きさです。極端に小さくなったと思ってください。ちょこっとでも直ぐに一杯になりいきなり回り始めます。自然界ではバケツが小さくなる事はありませんが割れたと思ってください。あふれたのが液漏れみたいなものです。この手の業界ではコンデンサが抜けた、逝ったとも言います。人間と一緒で年とってくるとあまり信用できない存在です。「キャパシティーが無い」ってよく言いますよね。頭の容量が無い事ですね。あっ俺だ!

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本付けです。復活になりました。

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